我が家から『木もれ陽の森』までは約二時間半。二時間ほど走ったところで最寄りの津山ICで降りてケーキ屋さんへ。実はこの数日前に結婚記念日だった僕たち夫婦。当日は夫婦揃ってそのことを失念していたので、キャンプでケーキでも食べてお祝いしようということになり事前に嫁さんがリサーチ。嫁さん曰く「かなり良さそうなケーキ屋さん発見したで」と自信満々。
とても良い雰囲気のお店。ポージングも決まった。
ランチも美味しそうでした。
我が家には珍しく生クリームのケーキを購入して一路キャンプ場へ。この間、空には雲がかかって晴れているとは言い難い天気。それでも雨が降りそうな気配はなく、今回のキャンプへの期待は高まります。
三十分ほど走って無事にキャンプ場へ到着。噂の管理人さんに受付してもらい「コテージ泊のお客さんが居てうるさいかもしれないけど、8番サイトならたぶん大丈夫だと思う。8番じゃなくても好きな所を使ってもらって良い」とかなり濃い目の岡山弁で指示を受けます。
予約の電話段階で分かっていたことだけど、今回のテント泊は我が家のみ。このベストシーズンにウチだけとは。
アドバイス通り8番サイトを使わせてもらいます。
ここ『木もれ陽の森』はインアウト時間の設定が無い希少なキャンプ場。にもかかわらず、前日まで遅番の勤務が続き、積込みを当日にしたせいで遅い出発となってしまい、到着したのは昼前。テントもタープも設営せずに椅子とテーブルとハンモックだけ出して、取り敢えず昼御飯。どうせ子供たちが「おなか空いた」と喧しく言うだろうと思っていたので、カップラーメンとおにぎりで。
キャンプくらいでしか食べない子供たちには至極好評なカップ麺。
お昼を済ませて広場に子供たち(上の二人)を放つと、夫婦で設営開始。昼ご飯を食べている途中から太陽が顔を出し始め、日向にいると暑いので、KOKAGEを張っては休憩。テントを建てては休憩。荷物を運んでも休憩。お陰で結構時間をかけての設営。いったんは広場で遊んでいた子供たちも水分補給に帰ってきて、小休止ばかりしている父とハンモックの争奪戦を繰り広げる。
木陰の下に置かれたハンモックは、子供に明け渡す気になれないくらいに気持ちが良い。
そんなこんなしている間に夕方。
今回は初めてのダッチオーブン料理にチャレンジするので、早めの調理開始。
そう、実はダッチ手に入れてました。あれほどステンレスかユニかで悩んでいたダッチオーブンですが、我が家に来たのは
キャプスタの鋳鉄w
というのも、嫁さんが貰ってきたカタログギフトにコレがあったから。
「使い続けるか分からない鍋に諭吉さんを出すのはいかがなものか、だいたい積んでいけるのか。カタログの中に特段欲しいモノも無いし、ちょうど良い機会だし」ということで、導入して様子を見ることに。
あるモノは使ってみようと、ダッチと言えば的定番のローストキチンにチャレンジ(勿論、嫁さんが)。事前にネットで丸鶏も取り寄せ済み。
いざ、調理!という段になって、我が家のメインランタンであるWGランタンのグローブが割れるというアクシデントが発生。
コールマンのクアッドランタンは充電し忘れてきたため、夜通し使うには不安がある。電源が使えるので充電しようと思うも、電源ボックスの形状に妨げられてコンセントが差せない。
SOTOのガスランタン一つでは心許ないので、最寄りのホームセンターに、うっす~~い望みをかけて替えグローブを探しに行ってみることに。グローブが売ってなくても延長電気コードがあればクアッドランタンは使えるようになるし。
ということで、恒例の「着いてから買出し」は今回も実施される運びになりまして、想定通り延長コードだけを買って帰還。
買出しから帰ると既にこの状態
料理できない分、火熾しや炭の移動などは父の仕事だと勝手に思い込んでいたけれど、別に父は必要ないようです。
「三人の子供を連れてはシンドイ」「ソウ(四歳♂)は、やっぱり男湯じゃないと」「Sibleyの積み込みはイヤ」という嫁さんは母子キャン行きたいとは言わない。それに引き替え、一切の料理をしない父は父子キャンしたくても子供たちが諾とは言わない。世の中上手くいきません。
何度か蓋を開けて中を確認しつつ出来上がりを待ちます。蓋を開けるたびに良い臭いが広がります。蓋に載せた炭が途中で消えてしまったようなのでイマイチ不安ながらも、結構な時間火にかけていたので、火から降ろして完成とします。
パッと見は旨そう!
他の料理もいつも以上に頑張ってくれた。
ローストチキンは中に詰めたお米に芯が残っていたのが残念だったけれど、やはり最後の段階で炭の火力が足りなかったのか、皮のパリっと感も「もう一声」だったけれど、初めてにしては上出来。とても美味しかった。その他の料理も安定の美味しさ。子供たちも良い勢いで食べてた。嫁さんに多謝。
明るいうちに腹いっぱいのご飯を食べて、少し休憩してからお待ちかねのケーキ登場。
九回目の結婚記念日。今後とも、どうぞよろしくお願いしたします。
来年のハナの誕生日のため、大事にロウソクをしまってからケーキをいただきます。どっちのケーキが大きいだの、ブルーベリーが一個少ないだの、お決まりの騒動を一通りこなしてからお風呂へ。管理人さんに割引券をお借りして車で五分ほど走ったところにある『めぐみ荘』で汗を流し身体を温めます。
建物の割にお風呂はこじんまりしてますが、ロビーも明るくて悪くない温泉施設でした。割引券があれば大人¥300小人¥150で入れます。人数の多い家庭にはありがたいお値段設定。
ソラも特に泣くことも無くゆっくりお風呂を楽しんだら、キャンプ場に戻ります。夜は結構肌寒くなったので子供たちはシュラフに直行。昼間に目一杯遊んだ子供たちはあっと言う間に撃沈。寝かしつけに行った嫁も御就寝。21時前には独り焚き火を楽しみます。
22時頃に気温は12℃くらいでした。
500yenで買った薪はHONDAスーパーカブの前カゴ一杯分。持って帰れないので、薪が尽きるまで焚き火しながらチビチビ呑み続けます。この日の『木もれ陽の森』は焼酎ならお湯割り、ジャパンなら熱燗が美味しい季節でした。
独りでたっぷり三時間以上燻され続けてオヤスミナサイ。
六月に購入していたイスカの寝袋もやっと出番がきて、父快眠。ダウンシュラフの収納性と暖かさに改めて驚いた次第。ソラが相変わらず毛布や布団を掛けられるのを嫌がるので、ユニクロの人型シュラフみたいなものを使用しているのですが、さすがにサイズがきつくなってきたのが今後の課題。ユニクロにはこれ以上大きなサイズの設定がないのだけれど、他のメーカーのキッズサイズでは大きすぎる。かといって、嫁さんと同衾するのもソラが嫌がる始末。これからのシーズンをどうやって乗り切るのか。悩ましいところです。
翌朝。
安定の父寝坊。起きた時には御飯の炊きあがりを待っていた。
やっぱり朝は米喰わないとね。
もうちょっと丁寧に盛り付ければよいのに・・・・。
供された朝食は、昨夜の余ったローストチキンと御飯を混ぜたシンガポールチキンライス(という料理らしい)。際限なく食べてしまう美味しさ。これで太るなって言う方が酷と言うモノ。
朝はサイトに陽が当たらないので、なかなか気温が上がりません。
撤収は15時頃の予定なので、のーーんびりします。
昼御飯までには時間があるので、前日同様にハンモックパラダイスを楽しみます。
子供たちは広場に行ったっきり帰ってきません。
ゆっくりとした時間を過ごしたあとは昼御飯。朝御飯が遅かったので、いつものたこ焼きを御飯代わりにしようと話し合いボチボチ焼いていると、焼きあがった頃に子供たちが帰ってきた。そして食べ終えるとまたどこかへ出掛けていく子供たち。
一息ついてから撤収作業を開始して、やっぱり二時間くらいかけて作業終了。そしてまた作業が終了する頃に帰って来る子供たち。なかなか良い勘してやがる。
結局キャンプ場を後にしたのは17時前。のんびりし過ぎました。
お陰でまた帰りの高速渋滞を心配する羽目に。
前回の中国道渋滞を教訓に、某御大のアドバイスを思い出しながら滝野社ICで高速を降りて175号線を南下。そこからの道がさっぱり分からないのでナビを設定し直して支持を仰ぐ。
バイパスを走ってからなんちゃらという交差点を左折して、しばらくすると「西神こっち」「総合運動公園こっち」な看板が出始め、「布施畑」とか「白川」とか何となく聞いたことのある地名に勇気づけられながら暗い一般道を走り続ける。
気が付けば見慣れた「餃子の王将」を左に見つつ山麓バイパスに合流成功。あとは勝手知ったる他人の庭。
結局、キャンプ場から三時間かからずに自宅に到着。
後日、職場の同僚に帰りの道程について意見を求めると、「それがベターちゃうか」「呑吐ダム方面に抜けて箕谷から山麓の方が早いで」「そんな道知らん」の三者に分かれるも、渋滞に巻き込まれつつ三時間以上かけて津谷キャンプ場から帰ってきたことを思うと、なんだか自分が成長したような気がして満足。
今回も、とても良いキャンプでした。
と、結ぶことが出来たら良かったのだけど、一部の方は気が付いているはずなので終われない。
そうなんです。初張りだったにもかかわらす、ロッジシェルターの画像が一枚も無い。
自分でも吃驚。
普段から、そんなに自サイトの写真をコマメに撮る方ではありませんが、まさか初張り幕の写真を一枚も撮って無いとは思いませんでした。えぇ、一枚も撮ってませんでした。
いや~、よほどのんびりしていたんでしょうねぇ。
サイト全景にしたって一枚だけでした、撮ってたの。
朝の日当たりの悪さを記録した一枚
そのことを嫁さんに言うと
「お母さんに報告するために一枚だけスマホでロッジ撮ったよ」とのこと。
できた嫁です。ホンマ、今後ともよろしくお願い奉ります。
キャンプブロガーとして「新幕のフィールドデビュー」というこれ以上ないネタが、まさかの画像無しに終わるところでした。嫁さんにはいくら感謝しても足りません。彼女あっての我が家です。
で、ロッジの感想を簡単に。
五人家族でも窮屈感なしに眠ることのできるインナーでした。かといって、そんなに大きい訳ではないので前室部分もある程度の広さが確保されています。ロッジ単体で五人家族が一日中過ごせるかと言うと、それは無理があるでしょうが、荷物などを収納するには十分です。
元々は一幕で完結する雨幕を探していましたが、途中から「区画サイトで使える」という条件を重要視するようになったので、やはり我が家にはこのサイズ感がベストな選択だったと思います。
あと、結露対策と値段を考えてコールマンのウェザーマスター用コットンインナーの導入を検討したこともありますが、純正インナーも結露には強かったです。朝の幕体内側には結構な結露がありましたが、インナーは全く結露していませんでした。純正の半額ほどで買えてしまうコールマンのウェザーマスター用コットンインナーはかなり魅力的ですが、我が家にとって、わずかな幅の差が大きな寝心地の違いになるので、一回り大きい純正インナーを選んで良かったと思います。
もう一つの心残りと言えば、子供の写真が少ないこと。
ココに載せていないのではなくて、ほとんど写真を撮っていませんでした。それもそのはず、子供たちは食べたり飲んだりするとき以外はサイトに居ませんでしたから、写真の撮り様もありません。
「子供たちの写真が良い」と褒めてもらったばかりだったけど、それだけ子供たちも今回のキャンプを楽しんだんだと、都合の良いように解釈しています。
ともあれ。
念願の「木もれ陽の森AC」で、久々の快晴キャンプで、新アイテムも導入できて、の充実した良いキャンプでした。
次は秋晴れの空の下でSibley張れますように!
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